会所地(読み)かいしょち

世界大百科事典(旧版)内の会所地の言及

【裏店】より

…多くは長屋建てであったので裏長屋とも呼ばれる。江戸町人地の場合,基本的な町割りは,京間で60間四方の街区のまん中に,会所地という20間四方の空地をとり,街路に面した奥行き20間の部分を間口5~6間の短冊形に割って屋敷地とするものである。個々の屋敷地内の,表通りに沿った,奥行き5間ほどの表部分には,地主が店舗を出すか,または,地借といって,比較的富裕な商人が地主から土地を借りて自己資金で店舗を建てた。…

【町割】より

…中世京都におけるこの変遷は,都市の実際の居住者である商工業者たちが,実力で自分たちの活動に都合のよい,両側町という町割に作り変えたとみなすことができる(図1,図2)。 近世城下町の中心である江戸の町割は,あきらかに40丈四方の正方形街区と両側町という中世京都で成立した町割を継承し,京間で60間(39丈)四方の街区中央に,20間四方の会所地(かいしよち)と呼ぶ空地をとり,街路沿いに奥行き20間の敷地を配し,街路をはさんだ両側で町を作る形態をとっている(図3)。ただ近世城下町における正方形街区は,江戸以外では駿府(静岡),名古屋など少数に限られ,大部分は空地をとらない長方形街区である。…

※「会所地」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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