世界大百科事典(旧版)内の伝統文法の言及
【文法】より
…近代に及ぶまでヨーロッパでは,ラテン語が学術語・宗教語・共通語としての地位を占めてきたため,文法といえばラテン語の文法を意味し,その学問・教育は,(読み書きのための〈手段としての文法〉という趣旨が強かったが)連綿と行われてきた(〈ラテン語教育〉の項も参照)。さらに,そうした伝統的なラテン語文法にならって,やがて当代のヨーロッパ諸言語の文法の研究も徐々に行われるようになり,これらを〈伝統文法〉と呼んでいる。たとえば英語では,19世紀末にH.スウィートが,また20世紀前半にO.イェスペルセンが,いずれも〈伝統文法〉の集大成ともいうべき業績を残している。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」