世界大百科事典(旧版)内の伝記集の言及
【タバカート】より
…すなわち,預言者ムハンマドの同世代人が預言者の言行に関する伝承ハディースを次の世代に語り継ぎ,彼らがさらに次の世代に語り継ぎ,それが記録されるときには,その本文マトンのほかに,代々ハディースを語り伝えた伝承者の名をイスナードとして記録する。そしてハディースの真偽の検討のために,世代ごとにまとめられた伝承者の伝記集が編纂されたが,このような形式の伝記集をもタバカートといい,後にはウラマー,スーフィーなどの師弟関係を基準にした世代別の伝記集もタバカートと呼ばれた。 また,タバカートは社会階層を意味し,たとえば,支配者,学者・知識人,戦士,農・工・商人のおのおのを一つのタバカとした。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」