作り物風流(読み)つくりものふりゅう

世界大百科事典(旧版)内の作り物風流の言及

【風流】より

…《経覚私要鈔(きようがくしようしよう)》《大乗院寺社雑事記》などによれば,奈良では15世紀後半に古市氏など国人衆を中心に盆に大がかりな風流が行われており,そのころから囃子物のまわりに大勢の踊り衆が見られるようになった。以後,風流の芸態は祭礼などに引き出される作り物を中心とした山車や鉾(ほこ)など,〈作り物風流〉と,盆などに行われる踊りを主体とした〈風流踊〉に分化した。前者の代表は祇園会(祇園祭)に京の町衆によって引かれる山鉾であるが,現在の趣向は,応仁の乱後の1496年(明応5)復興以降の趣向が定着したものである。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」