世界大百科事典(旧版)内の使役態の言及
【態】より
… このように態は本来ギリシア語文法に由来する概念であるが,冒頭の定義に従い,他の言語に眼を向けてみれば,能動・受動・中間態だけでなく,より多くのものがそこに含まれる。たとえば,エチオピアのアムハラ語では,mätta〈打つ〉,tämätta〈打たれる〉,asmätta〈打たせる〉のように,基本語幹形に,それぞれtä‐やas‐という接頭辞を付加することによってあらわされる受動態や使役態が存在する。また日本語では,態の違いは通常助動詞によって区別され,受動(受身),使役,可能,自発などの態を認めることができる。…
※「使役態」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」