価値のパラドックス(読み)かちのぱらどっくす

世界大百科事典(旧版)内の価値のパラドックスの言及

【価値】より

…そして効用価値説は,消費者というまぎれもない個人のもつ主観に価値の源泉を見いだすことを通じて,新古典派に特有の個人主義的な市場観の支柱にもなった。新古典派は,たとえば,水という有用性の高いものの価格がダイヤモンドという有用性の低いものの価格より低いのは何故かといういわゆる価値のパラドックスを,限界効用(効用)という概念にもとづくことによって解決し,きわめて体系的な価値論と価格論とを構成することに成功した。 しかし効用という概念については,その量的な測定が困難であるばかりでなく,その個人間比較も困難であるという功利主義一般につきまとう問題がある。…

【効用】より

… 効用が価値理論の発展にとって重要なきっかけを与えたのは,限界効用という概念である。それは,〈価値のパラドックス〉と呼ばれる問題に理論的解答を与えるものであった。アダム・スミスによる考察はよく知られているが,このパラドックスは次のようなものである。…

※「価値のパラドックス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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