世界大百科事典(旧版)内の価値形成の言及
【生産資本】より
…ところが流通過程ではたんに同じ価値額が商品から貨幣へ,あるいは貨幣から商品へと姿をかえるだけなのに対して,生産過程においては生産資本の消費によってより高い価値をもつ商品生産物(略してW′)があらたに生産されるのである。貨幣の投下と回収を通ずる資本の価値増殖も,こうした生産資本の機能にもとづく価値形成(剰余価値の生産)に根拠をもっているといえよう。 ところが資本の生産過程における価値形成にさいして労働力と生産手段がそれぞれ異なる役割を演じるために,マルクス経済学では両者を可変資本(不変資本・可変資本)および不変資本として質的に区分する。…
※「価値形成」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」