世界大百科事典(旧版)内の侵略定義条約の言及
【侵略】より
…【星野 昭吉】
[国際法]
第1次大戦後国際連盟規約,不戦条約等により戦争が違法化されてくるにつれ,侵略は戦争禁止に違反する武力行為であるとされ,国際社会の法益を侵害する国際違法行為,国際犯罪として制裁の対象とみなされるようになった。侵略を定義する企ては,1923年相互援助条約案,1924年ジュネーブ議定書,1928年プラハ覚書等にみられるが,これに関して成立した唯一の条約は1933年ソ連が近隣11ヵ国と結んだ〈侵略の定義に関する条約〉(侵略定義条約と略称)だけであった。武力の行使や武力による威嚇を一般に禁止した国際連合の下でも侵略の定義が求められた。…
※「侵略定義条約」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」