世界大百科事典(旧版)内の保持障害の言及
【記憶】より
…記銘障害のはなはだしい例として,K.コンラートにより報告されている〈分時記憶Minuten Gedächtnis〉は,一酸化炭素中毒や脳炎の患者の後遺症として見られ,発病以前のことはよく覚えているが,発病後のことは数秒か数分間しか記銘できぬ特殊な状態で,〈瞬間人〉とも呼ばれる。
[保持障害]
大脳とくに皮質の比較的広範な病変で記憶痕跡が障害されると古い記憶が失われる。記憶の変形は心理学的に種々の立場から論じられている。…
※「保持障害」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」