世界大百科事典(旧版)内の信仰義認の言及
【プロテスタンティズム】より
…それゆえこの概念は特にローマ・カトリック教会との対比を強く含意している。この起源におけるプロテスタンティズムの基本的な立場は,人間の善い行為(功績)によらない,恩恵としての〈信仰のみによる〉救いを説く〈信仰義認〉,教権や伝統でなく〈聖書のみ〉を規範的権威と認める聖書原理,信ずる各人が直接神の前に立つという〈万人祭司主義〉の3点を特徴とする。これらの点で〈福音的〉あるいは〈福音主義的〉キリスト教とも呼ばれる。…
【ローマ人への手紙】より
…まず第1部(8章まで)は福音の特質を説く。人が救われるのは律法の命じるわざを行うことによってではなく,キリストを信じる信仰によるという,いわゆる〈信仰義認〉の教説がその中心である。これはこの手紙以前に,すでに《ガラテヤ人への手紙》で展開された事柄であった。…
※「信仰義認」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」