《信田森女占》(読み)しのだのもりおんなうらかた

世界大百科事典(旧版)内の《信田森女占》の言及

【蘆屋道満】より

…【山本 吉左右】 道満は人形浄瑠璃や歌舞伎でも活躍する。《信田森女占(しのだのもりおんなうらかた)》(1713初演)においては,一条戻橋で待ち伏せた道満は,保名・晴明の親子を討ち取ろうとするが,逆にとらえられて首をはねられることになっている。さらに,〈信田妻〉系統の歌舞伎狂言の代表作で,《葛の葉》の名で知られる《蘆屋道満大内鑑(おおうちかがみ)》(竹田出雲作,1734初演)における道満は,はじめ道満(みちたる)の名で,安倍保名のライバルとして登場するが,三段目で発心剃髪して,道満(どうまん)と称し,陰陽道に専心することになる。…

【信田妻】より

…信田妻の伝承は,近世初期には説経節《信田妻》,暦占の注釈書《簠簋抄》,仮名草子《安倍晴明物語》などを通して流布され,次いで元禄期(1688‐1704)前後にはそれらに基づく芝居が次々と作られた。その主要なものとしては,浄瑠璃では古浄瑠璃の《信田妻釣狐付安倍晴明出生》(1674),《信田妻》(1678)や紀海音作の《信田森女占(しのだのもりおんなうらかた)》(1713)などがあり,歌舞伎には《信田妻》(1699),《信田妻後日》(同),《けいせい信太妻》(1706)などがある。なお,その女主人公の名前が葛の葉として定着するようになるのは,上の歌舞伎諸作からのことらしい。…

※「《信田森女占》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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