修族(読み)しゅうぞく

世界大百科事典(旧版)内の修族の言及

【修道院】より


[近代における修道理念]
 中世末から近代にかけて修道精神は激変のうちに転生する。トマス・ア・ケンピスのいたアグネテンベルク修道院と同様,フローテの創設した〈共同生活兄弟会〉に属した約50の修道院は,ネーデルラントとドイツに〈新しい信仰Devotio moderna〉と呼ばれる敬虔主義的運動を民衆の間にも広めるし,イタリアでは,従来の観想修道院が托鉢修道会の組織を採り入れた〈修族congregatio monastica〉という新しい修道組織によって新生する。15世紀から16世紀にかけてイタリアにはたくさんの兄弟会が結成され,そのなかから1524年にはテアティノ修道会が生まれ,その4年後にはフランシスコ会の改革を目ざしたカプチン会も創設された。…

【修道会】より

… 中世末から近代初頭にかけ教会は大きな危機に見舞われたが,それだけに修道会についてもさまざまな改革が試みられた。例えば1419年パドバのサンタ・ジュスティナ修道院を中心に結成された〈修族congregatio monastica〉の組織は観想と托鉢の双方の長所をとり入れた新しい方式の修道会で,以後これに倣うものが多かった。イタリアのカッシノ修族,フランスのサン・ドニおよびサン・モールの両修族はその例である。…

※「修族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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