世界大百科事典(旧版)内の借銭解の言及
【正倉院文書】より
…これらの文書は,写経事業の進状態を克明に記しており,写経所の組織・財政,仏典の輸入流伝の状況などを知るための重要史料となっている。また写経生の書いた請暇解(休暇願),不参解(欠勤届),借銭解(借金証文),落書など,当時の社会生活の一端を示す貴重なものが多い。 《正倉院文書》には前記の戸籍・計帳などの反故文書のほか,皇后宮職に来た文書やそこで作成された文書,造東大寺司・写経所に来た文書を反故として再使用したものも多く,これらの文書の中には,当時の造寺造仏事業,建築技術や造像技術を示すものが多く,法華寺や興福寺西金堂の造営に関する文書はとくに著名である。…
※「借銭解」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」