偏角法(読み)へんかくほう

世界大百科事典(旧版)内の偏角法の言及

【屈折計】より

…固体,液体,気体など対象の相違により,また原理の相違により非常に多くの種類のものが作られている。偏角法は,屈折率の異なる二つの媒質(一方は測定媒質)の平面境界面を光が透過するとき,屈折の法則に従って光線方向が変化することを利用するもので,角度の測定から屈折率を求める。図1は偏角法の一つである差動型屈折計の原理を示したもので,屈折率n1,n2の二つのプリズムに図に示すように光を入射すると,偏角δは, n22sin2α=n12sin2α±2n1sinαcosαsinδ+sin2δで与えられる。…

【シュリーレン法】より

…応用例に風胴内の気流分布の測定や内燃機関内のガスの燃焼,爆発の測定がある。また反射鏡やレンズの面精度,材質の不均質,収差を調べるフーコーテストや,非成形ガラスブロックの屈折率を既知屈折率の液体に浸漬(しんし)して測定する偏角法も一種のシュリーレン法である。さらに液体の濃度こう配を屈折率変化から直接求める配置(チセリウス装置)も考案されている。…

※「偏角法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」