偽断熱変化(読み)ぎだんねつへんか

世界大百科事典(旧版)内の偽断熱変化の言及

【断熱変化】より

…後者の過程で,凝結した水や氷が空気塊の中にとどまっている場合には,空気塊全体として見れば変化は可逆的であり断熱的である。しかし雨や雪などとして落下する非可逆的な変化の場合には,熱の出入りがあるため断熱的ではなく,これを偽断熱変化と呼び区別する。 湿った空気が山脈を越える場合,風上側では偽断熱変化が起こり,風下側では乾燥断熱変化が起こるために,乾燥して暖かい空気が地上に降りてくる。…

※「偽断熱変化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android