世界大百科事典(旧版)内の備中ぐわの言及
【くわ(鍬)】より
…また,開墾や土工用には唐ぐわと呼ばれる刃の厚い金ぐわがあるが,とくに重粘で固い土を掘るためには刃幅を細くしたつるはしがある。備中ぐわは,湿った粘質の水田の耕起用として分化したが,打ち込むとき土に貫入しやすくかつ土の粘着抵抗を少なくしたものである。引きぐわは,中耕除草や土寄せなどに用い,使いやすいよう軽量につくられ,柄は比較的長い。…
【農具】より
…このように多彩な農具がこの時期に現れている。また,この時期から使われだした耕具に備中ぐわがある。刃がまた状になっており,粘土質の土を起こすのに,土への打込みをたやすくするとともに,土との粘着抵抗を減らすことができた。…
※「備中ぐわ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」