世界大百科事典(旧版)内の債権者持分の言及
【資本】より
…これに対し負債を他人資本といい,両者を合わせて総資本とし,総資産に対比させる),資本主持分(資本提供者の一人としての資本主にかかわる持分という意味。これに対し負債を債権者持分といい,両者を合わせた持分が資産と均衡することを強調する),というようにである。つまり,資産と負債との対比でとらえた資本の概念も,従来さまざまな考え方に基づいて規定されてきたし,また時代とともに変わってきたわけである。…
【負債】より
…個人企業の場合には,負債は,事業用の総資本の一部分を構成しているにもかかわらず,法律上,事業主個人の債務とみなされるため,事業用の総資産を積極財産というのに対して,負債を消極財産という場合もある。また,事業主,株主,または企業経営者の目には,他人資本の提供者が債権者と映るため,負債は債権者持分とも称される。しかしながら,企業会計上の負債,とりわけ株式会社会計上の負債は,今日では,条件付債務としての引当金以外の引当金をも含んでいることから明らかなように,そのすべてが法律上の債務から構成されているわけではないし,企業それ自体の立場を離れた第三者の立場から消極的な意味にしか概念構成されなければならないものではないので,在来の用語法はミスリーディングであることに注意しなければならない。…
※「債権者持分」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」