世界大百科事典(旧版)内の僧形神の言及
【神像】より
…ここに初期神像のもつ特質の一端が物語られている。僧形神は通形の比丘形をかたどるが,女神像は上代の貴婦人の装いを示し,その表現の主体は,仏像が理想的絶対者としての表現形式を貫くのに対し,神像は峻厳さを感じさせつつも親しみやすい人間形態,自然な写実的表現を基盤として造形されている。しかも各像にそれぞれ特有の個性がみられ,かつまた尊崇の対象としての高い品格と森厳味とを合わせ具備する点は注目すべきである。…
※「僧形神」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」