世界大百科事典(旧版)内の光学モードの言及
【格子振動】より
…これは,高い振動数をもつ格子振動が,低温で量子効果のため,いちばん低いエネルギー状態に落ち込んで比熱に寄与しなくなるためである。結晶が,正,負の電荷をもつイオンから構成される場合,正,負のイオンが逆の向きに動く形の振動を光学モードoptical modeと呼ぶ。この振動は,光の電磁場により,赤外光と強く相互作用をするためこの名前がつけられている。…
【フォノン】より
…低温において固体の比熱がデュロン=プティの法則からはずれることを説明するために,P.J.W.デバイによって導入された概念である。 結晶の場合は,構造が周期的なので,振動は波の形で伝わり,振動の際の原子の変位の仕方に応じて,音響モード,光学モード,あるいは横波,縦波と分けられる。振動数は,ふつうの固体で0から毎秒1013の範囲に分布する。…
※「光学モード」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」