全件送致主義(読み)ぜんけんそうちしゅぎ

世界大百科事典(旧版)内の全件送致主義の言及

【刑事政策】より


[少年の場合]
 犯罪を犯した少年の取扱い(触法少年,虞犯(ぐはん)少年も同じ)については異なった処理システムが少年法で定められている。〈少年の健全な育成〉(1条)という見地から,これらの少年はすべて家庭裁判所に送られ,調査ののちにその処遇が決せられることになっている(全件送致主義)。これに対し,軽微な事案等については家庭裁判所に送ることはないとする司法前処理の考えが出されているが,強い反対論がある。…

※「全件送致主義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android