世界大百科事典(旧版)内の全米自動車労組の言及
【AFL‐CIO】より
…初代会長には,旧AFL会長のG.ミーニーが就任し,政治の舞台では民主党またはリベラル派を支援してきたが,社会改革に消極的であったため,旧CIO系組合の反発を招いた。旧CIO会長のW.P.ルーサーは,新組織で副会長の一人であったが,ミーニーと対立して,1968年に出身組合の全米自動車労組(UAW)をAFL‐CIOから脱退させた。また,AFL‐CIOは69年に国際自由労連から脱退したが,82年に復帰した。…
【ルーサー】より
…大学卒のインテリで,若いころアメリカ社会党を支持して労働運動に身を投じた。1930年代の大不況期に,当時ようやく着手されはじめていた自動車産業労働者の組織化に力を入れ,GE,クライスラー,フォードなどの主要企業で成功し,46年全米自動車労組(UAW)の会長に就任した。急進主義の色濃いCIOの内部にあって,アメリカ共産党系の組合とは異なる穏健な社会主義路線を代表していたが,反共主義者ではなかった。…
※「全米自動車労組」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」