八種唐菓子(読み)はっしゅとうがし

世界大百科事典(旧版)内の八種唐菓子の言及

【菓子】より

…唐菓子は中国文化の影響下に成立したもので,大宝令の宮内省大膳職(だいぜんしき)の条に〈主菓餅(くだもののつかさ)二人,掌らむこと,菓子(くだもの)のこと,雑(くさぐさ)の餅(もちい)等造らむ事〉とある〈雑の餅等〉に包括されていたものと考えられる。《和名抄》その他に〈八種唐菓子〉の語が見え,梅枝(ばいし),桃枝(とうし),餲餬(かつこ),桂心(けいしん),黏臍(でんせい),饆饠(ひちら),鎚子(ついし),団喜(だんき)の名が列挙されているが,ほかにも多くの種類があった。材料,製法ともに明らかではないが,《厨事類記》などによると,主として米の粉,小麦粉,大豆粉などを用い,それらを水でこね,ときに甘葛(あまずら)を加え,ゴマ油で揚げるなどしたもので,形によって名の違うものが多かったようである。…

【和菓子】より

…唐菓子には多くの種類があった。《和名抄》などが〈八種唐菓子〉と呼ぶ梅枝(梅子)(ばいし),桃枝(桃子)(とうし),餲餬(かつこ),桂心(けいしん),黏臍(てんせい),饆饠(ひら∥ひちら),子(ずいし),団喜(だんき)(歓喜団(かんぎだん)とも)のほか,餅腅(へいだん),粉熟(ふずく),索餅(さくべい)(麦縄(むぎなわ)),捻頭(ねんとう),結果(加久縄)(かくなわ∥かくのあわ),糫餅(曲)(まがり),餛飩(こんとん),餺飥(はくたく),餢飳(伏兎)(ぶと),粔籹(興米)(おこしごめ),煎餅などがあったという。八種唐菓子のうち,《和名抄》に製法の記載があるのは餲餬と黏臍で,いずれも小麦粉をこね,前者は蝎虫(かつちゆう)(サソリとも,キクイムシともいう),後者は臍(へそ)形にして油で揚げたものとなっている。…

※「八種唐菓子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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