公儀幷市中買持米(読み)こうぎならびにしちゅうかいもちまい

世界大百科事典(旧版)内の公儀幷市中買持米の言及

【買米】より

…しかし,このように御用金の賦課にも通じる方法であったため町人の抵抗もつよく,1806年には幕府が大坂の富商300人余に指定した買米高が総計120万石であったにもかかわらず,商人たちが承諾した請高の総計は60万石にとどまった。なお,これと類似した政策に〈公儀幷市中買持米〉があり,幕府自身が市中の米を買い上げ,かつ町人の大口買付けを許可・奨励しており,史料ではすべて〈買米〉と記されているが,この場合は〈かいまい〉と読んでいる。ちなみに仙台藩が財政強化のため農民の作徳米を強制買上げして江戸へ売る買米(かいまい)制度とは意味が異なる。…

※「公儀幷市中買持米」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android