公害国会(読み)こうがいこっかい

世界大百科事典(旧版)内の公害国会の言及

【大気汚染防止法】より

…そこで,67年に制定された公害対策基本法をうけて,自動車排出ガスを規制対象に含み,規制排出基準を強化した大気汚染防止法が68年6月,新たに制定されたのである。しかし同法制定後も,東京都新宿区牛込柳町の鉛公害事件や,全国的な光化学スモッグの多発など,未規制物質による大気汚染公害が依然として発生し,また大気以外の公害問題も含めて国の公害規制のあり方を問う反公害の世論が全国的に高まったこともあって,70年12月の第64臨時国会(いわゆる〈公害国会〉)では,大気汚染防止法を含む既存の公害関係諸法は大幅な改正をうけることとなった。大気汚染防止法に関しては,経済との調和条項が削除されたほか,それまでの指定地域規制が全国規制に改められ,さらに,新たに粉塵規制を含め規制対象が拡大され,ばい塵と有害物質に関する条例による上のせ規制が認められ,改善命令の手続を経ずに違反者への罰則適用が可能になる(直罰方式)などの大きな改善がみられたのである。…

※「公害国会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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