世界大百科事典(旧版)内の公式販売価格の言及
【石油産業】より
… このような産油国の石油資源支配の確立とともに,国際石油価格の水準,決定方式,石油の取引形態にも大きな変化がみられ,そのなかで1973年の第1次石油危機,79年の第2次石油危機もひき起こされた。第1に,原油価格の水準は,第1次石油危機で,それ以前の3ドル強から約11ドルへと4倍に値上げされ(アラビアン・ライト公示価格),また第2次石油危機でさらに34ドルへと値上げされた(アラビアン・ライト公式販売価格)。第2に,これら原油価格の決定方式として,産油国の事業参加,資源国有化を契機に,それまで産油国政府への支払の算定基準としてメジャーの決めていた公示価格に代わり,逆に産油国政府が決定する公式販売価格(GSP,government selling price)が導入された。…
※「公式販売価格」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」