世界大百科事典(旧版)内の公民教育刷新委員会の言及
【公民教育】より
… 45年8月の敗戦後,戦前日本の絶対主義的性格が反省され,近代的民主主義的市民育成こそが戦後日本社会に欠くことのできない条件とされた。そして同年10月〈公民教育刷新委員会〉が組織され,包括的な公民教育が企図されたが,47年の学制改革にともない公民教育は社会科教育の一環として統合された。社会科において〈公民的分野〉が,それまでの〈政治・経済・社会的分野〉にかわって登場するのは69年からである。…
【社会科教育】より
…しかしそれらは戦時教育体制下,一般公立学校へは普及しなかった。 戦後いち早く文部省に〈公民教育刷新委員会〉が設置され,1945年12月,委員会は新時代に即応する政治教育,とくに代議政治,国際平和,個性の完成,世界情勢の正しい認識などを扱う公民教育を構想し,これを新教育の根幹にすえるべきだと提唱した。この答申を基礎に翌46年文部省が作成した公民教育教師用書にはじめて〈社会科〉の語が登場した。…
※「公民教育刷新委員会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」