世界大百科事典(旧版)内の公益同盟の言及
【ルイ[11世]】より
…現実主義的政治感覚の持主で,国王顧問による伝統的宮廷政治を排し,巧妙な外交手段によって目的を達成する術に長じていた。即位以来,治世の大半は王国統一の最大敵手であるブルゴーニュ公シャルル(豪胆公)との闘争に費やされ,治世当初の貴族・諸侯とシャルルの〈公益同盟Ligue du bien public〉との戦い(1465)ではしばしば譲歩を余儀なくされたものの,まもなく失地回復に成功。その後,1475‐77年の間に外交的手腕を発揮して,戦わずして勝利をおさめ,シャルルをナンシーに敗死させ,ブルゴーニュ公領の大半を獲得した。…
※「公益同盟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」