世界大百科事典(旧版)内の六律六呂の言及
【十二律】より
…基準音の黄鐘(こうしよう)から三分損益法によって順に林鐘(りんしよう),太簇(たいそう∥たいそく),南呂(なんりよ),姑洗(こせん),応鐘(おうしよう),蕤賓(すいひん),大呂(たいりよ),夷則(いそく),夾鐘(きようしよう),無射(むしや∥ぶえき),仲呂(ちゆうりよ)の11音を求め,これを音高順に並べて,黄鐘,大呂,太簇,夾鐘,姑洗,仲呂,蕤賓,林鐘,夷則,南呂,無射,応鐘の12律とする。このうち奇数律の黄鐘,太簇,姑洗,蕤賓,夷則,無射の6律を陽としてこれを律と呼び,偶数律の大呂,夾鐘,仲呂,林鐘,南呂,応鐘の6律を陰として呂(りよ)と称する(六律六呂)。これにより一般に音律を律呂(りつりよ)と呼ぶ。…
【律呂】より
…〈十二律呂〉という場合は,十二律を六つずつに分けたものをいい,奇数番目の6音律を律,偶数番目の6音律を呂という。その両者を合わせたものを〈六律六呂〉ともいう。日本でも音律の意味で律呂を用いることが多いが,何かを2分類するときの対語としても使われ,例えば催馬楽(さいばら)は律歌,呂歌に分類されている。…
※「六律六呂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」