世界大百科事典(旧版)内の六甲変動の言及
【古瀬戸内】より
…また当時大きな内陸湖が形成され,その一つに現在の伊賀・近江盆地をつなぐ古琵琶湖があった。一方,古瀬戸内区の東半部では,約100万年前から始まった六甲変動とよばれる地殻変動のため,古瀬戸内区を分断するような山地と盆地の列が形成されて現在に至っている。【鎮西 清高】。…
【鈴鹿山脈】より
…北は関ヶ原の低地を隔てて伊吹(いぶき)山地に続き,南は加太(かぶと)の鞍部をはさんで布引(ぬのびき)山地に接している。新生代後期に近畿地方でみられた六甲変動によって形成されたもので,それまで広範に広がっていた準平原状の小起伏面が,南北方向の軸をもって順次,波状に隆起してできたと考えられる。山脈が隆起していく過程で,山脈の西側に近江伊賀断層,東側に一志(いちし)断層を伴い,東側は逆断層によってできた急崖となっており,西に緩傾斜した傾動地塊の姿をとる地塁山地である。…
【日本列島】より
…新生代後期の変動は一括して瑞穂(みずほ)造山ないしグリーンタフ変動とも呼ばれているが,鮮新世以降の過程を島弧変動として,中新世のグリーンタフ変動と段階的に区別する扱いもある。西南日本では,前者は六甲変動として知られている。第四紀を中心とする変動については以下において述べる。…
※「六甲変動」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」