六都護府(読み)ろくとごふ

世界大百科事典(旧版)内の六都護府の言及

【唐】より

…それに先だって657年には西突厥も唐に滅ぼされていたので,ここにいたり唐は東は朝鮮半島から西は中央アジアに及び,北はシベリアの南辺から南はインドシナ半島に及ぶ広大な地域を統治することになった。それらを統治するために,安東,安北,単于,北庭,安西,安南の六都護府を設け,〈羈縻(きび)政策〉を開始した。ただし,新羅がまもなく朝鮮半島の統一に初めて成功したために,唐は平壌においていた安東都護府を遼東まで撤退させざるをえなかった。…

【都護府】より

…羈縻とは牛馬などを綱でつなぎとめることを意味する。都護府は,表に示した安西,北庭,安北,単于(ぜんう),安東,安南の六都護府がもっとも名高い。しかし,周辺諸民族の羈縻支配からの離脱と自立化が唐中期には顕著となり,しばしば都護府は侵入を被り,後退せざるをえなくなり,これら六都護府がそろって唐の広域な外境を支えたことは一度もなかった。…

※「六都護府」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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