世界大百科事典(旧版)内の共同体的規制の言及
【共同体】より
…また,共同体においては,私的所有に基礎をおく個々人の私的労働と,共同体的所有に基礎をおく共同労働との間に緊張関係が生じるが,共同体が自給的な生産構造と封鎖的な小宇宙の下で,共同体によって所有された土地の利用を,個々人の生活の再生産にとって不可欠のものとするかぎり,私的労働は共同労働によって制約されざるをえない。ここに共同体的規制が成立する。共同体的規制は,成員と共同体の再生産を確保するために,個々人の行動に対して共同体の名において行われる規制であるが,その規制は共有地の利用管理にとどまらず,私有地の耕作をはじめ成員の私的領域に広くおよんだ。…
※「共同体的規制」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」