兵馬使(読み)へいばし

世界大百科事典(旧版)内の兵馬使の言及

【道】より

…〈道〉という名称は中国唐代の行政区画に起源をもち,8世紀の新羅から存在が確認されるが,それが地方行政区画となったのは,高麗中期の五道両界制(楊広,慶尚,全羅,交州,西海の各道と東界,北界)に始まる。中部,南部を〈道〉とし,東部,北部の辺境地帯を〈界〉として区別するこの制度は,高麗末期の六道両面制(京畿道を加えた六道と東北面,西北面)までうけつがれ,道の長官には民政官の按察使が,界,面の長官には軍政官の兵馬使が就任した。李朝初期に八道制(北から咸鏡,平安,江原,黄海,京畿,忠清,慶尚,全羅の各道)がしかれ,中部,南部と辺境との区別がなくなり,区分も現在の姿に近づいた。…

※「兵馬使」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android