世界大百科事典(旧版)内の《兼好法師集》の言及
【吉田兼好】より
…《徒然草(つれづれぐさ)》の執筆は1317年から31年(元弘1)の40代後半から50代前半にかけてと推定され,〈つれづれなるままに〉と書き出されるこの随筆が代表作となった。 1345年(興国6∥貞和1)ころ,勅撰集《風雅和歌集》の撰集に提供するため《兼好法師自撰家集》(《兼好法師集》)を編集したが,自筆草稿本が尊経閣文庫に現存する。〈雲の色に別れも行くか逢坂の関路の花のあけぼのの空〉にはじまる約280首の和歌をおさめる。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」