世界大百科事典(旧版)内の内丹の言及
【丹】より
…丹を作る方法としては,務成子丹法等,多くの方法が説かれる。後世,紫陽真人張伯端(987‐1082)の金丹道系の道教では,この丹を服用する方法のほかに,人間の身体の中の気の運用により,内部に金丹を作り不老長生を得る内丹の法が主張された。仙薬練丹術【砂山 稔】。…
【練丹術】より
…北魏の道武帝や太武帝,唐の高宗や玄宗たちは財力にものをいわせて道士たちに練丹を行わせたが,丹薬服用のためにかえって生命をちぢめる天子もすくなくなかった。そのため,実際に練丹を行うことを外丹とよんでしりぞけ,それにかわって内丹とよばれる方法がさかんとなった。人間の肉体を一つの反応がま,体内の精気を薬剤とみなし,もっぱら心の修養によって〈聖胎〉とよぶ丹薬を作りだそうというのである。…
※「内丹」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」