世界大百科事典(旧版)内の内地雑居講究会の言及
【内地雑居】より
…しかし,明治20年代初頭の国粋主義的気運のなかで,内地雑居により日本経済が外国人に掌握され,土地も占有され,固有の風俗や宗教まで混乱するという反対論が台頭した。1892年内地雑居講究会が組織され,陸奥宗光外相の条約改正交渉が進すると,同会が発展して93年10月設立された大日本協会は,真正な対等条約の締結,内地雑居尚早を主張し,現行条約励行を政府に迫った。この反対論緩和のため陸奥外相は,居留地においても土地の賃貸権と家屋の所有権のみを許すことにした。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」