世界大百科事典(旧版)内の内水災害の言及
【水害】より
…また高知市内でも日降水量523mmという観測史上第1位の大雨によって,水害常襲地帯の仁淀川下流域では長時間にわたる浸水がつづいた。これは仁淀川本川の水位が高まるため,この低平地に降った水が本川に流入不可能になるために生ずるいわゆる内水災害と呼ばれるもので,都市化の進行とともに近年その被害が増大しつつあるものであり,ポンプの助けによって本川へ排水したりしなければ防げない水害である。また兵庫県下などで農業用小型溜池の被災が目だったが,日本の農業用溜池は28万ヵ所もあり,その75%は建設後100年以上経過しており,農業形態の変化とともに保守が遅れていて重要な問題となっている。…
※「内水災害」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」