世界大百科事典(旧版)内の内済離縁の言及
【縁切寺】より
…江戸時代において妻が駆け込んで一定期間在寺すれば離婚の効果を生じた尼寺で,〈駆込寺〉とも〈駆入寺〉ともいう。当時庶民の間では,離婚は仲人・親類・五人組等の介入・調整による内済(示談)離縁が通例であったと思われるが,形式上妻は夫から離縁状を受理することが必要であった。離縁状を交付しない夫に対して,妻(側)からの離婚請求権は法律上きわめて限定されていたが,その一つに縁切寺への駆込みがあった。…
※「内済離縁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」