内部請負制度(読み)ないぶうけおいせいど

世界大百科事典(旧版)内の内部請負制度の言及

【現場監督者】より

…欧米の産業社会では,産業革命後,工場制生産が普及し,工場規模が拡大したが,工場管理の組織技術が発達し,定着したのはかなり後になってからであり,その時間的なずれは,おもには前産業社会の職人層の系譜を引くような小生産者たちが,工場内の工程を分割して請け負うという形態で補っていた。いわゆる内部請負制度がそれである。そこで,工業化初期に典型的な現場監督者は〈請負親方〉となった。…

【能率増進運動】より

…科学的管理法以前の時代においては,経営者は生産現場の管理,作業方法の合理化には強い関心を示さず,職人親方的な熟練労働者に現場管理を一任していた。これは内部請負制度inside contract systemと呼ばれ,熟練工は特定の仕事を特定の単価で請け負う。そのため必要とする補助労働者の雇入れ,賃金の決定,解雇などはすべて熟練労働者に一任されていた。…

※「内部請負制度」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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