世界大百科事典(旧版)内の円環的時間意識の言及
【時間】より
…このような時間意識の変化は基本的なところで死生観の変化を前提にしている。ゲルマン人の円環的時間意識のもとでは人間は死後冥界に入るが,冥界は現世と交流可能な世界であり,死者は消えてしまうのではなく,現世とのつながりを保ちつつ,別な世界で生きつづけるのである。しかしながらキリスト教の直線的な時間意識のもとでは,人間はひとたび死ねば煉獄へ,そして天国か地獄に行き,最後の審判をまつしかない。…
※「円環的時間意識」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」