世界大百科事典(旧版)内の再臨運動の言及
【内村鑑三】より
…1900年創刊の《聖書之研究》は伝道を著しく前進させた。第1次大戦終結前に始めた再臨運動は1年半で幕を閉じたが,これは内村の信仰を決めただけでなく,弁証法神学の台頭とならんで20世紀キリスト教のあり方を表したものといってよい。晩年の内村は聖書講義に集中して《羅馬(ロマ)書の研究》のような神学的傑作を生み,また塚本虎二,黒崎幸吉,藤井武,矢内原忠雄,三谷隆正,前田多門,南原繁ら多数の人物を育てた。…
【再臨】より
…2世紀半ばのモンタヌスの〈神の国〉運動,4世紀末のドナトゥス派の千年王国説,同じく12世紀末のヨアキム・デ・フローリスのそれ,宗教改革時代の再洗礼派,19世紀初めにバプティストから分かれたアドベンティストなどがそれである。第1次大戦後の内村鑑三の再臨運動は,第1と第2の来臨を分離するものではなかったが,中間的制度的な教会を批判する無教会主義を生んだ。終末論千年王国【泉 治典】。…
※「再臨運動」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」