冷却材喪失事故(読み)レイキャクザイソウシツジコ

世界大百科事典内の冷却材喪失事故の言及

【原子炉】より

…すなわち,第1には,故障が起こらないこと,外乱に対して安定であることであり,具体的には炉心に自己制御性を付与して固有安全性を実現するとともに,通常運転に必要な機器,特に放射性物質を閉じ込める燃料被覆材,一次冷却材バウンダリーとなる諸機器を十分な安全余裕をとって設計する。 第2には,そのように故障の発生しがたい設計を行っても故障や誤動作は発生すると考え,その場合に事故に至ることを防止するために,異常が発生したら原子炉を速やかに停止する原子炉緊急停止系(スクラム系)や,一次冷却材バウンダリーの破損による冷却材流出(冷却材喪失事故と呼ばれる)が発生したときに炉心に冷却材を注入して燃料の温度上昇を防ぎ,放射性物質放出に対する主要な障壁の一つである燃料被覆材の健全性を確保する非常用炉心冷却装置(ECCS)を設置する(図7)。ナトリウム冷却炉やガス冷却炉のように冷却材がまったく失われるような可能性がなく,かつ残存冷却材で冷却が維持できる場合にはECCSは特に必要ではない。…

※「冷却材喪失事故」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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