世界大百科事典(旧版)内の分析麻痺症候群の言及
【ライン・スタッフ組織】より
…そこでスタッフ部門は,違反に対する制裁権限をもたないとはいうものの,実際にはかなりの程度までライン部門の活動を規定しうることから,組織の大規模化などによるスタッフ部門の拡張は,ライン部門とスタッフ部門の間の摩擦を増大させ,権限の配分をどうすればよいかなどの組織設計上の問題が生じることになる。最近では,アメリカ企業においては,戦略スタッフの力がライン部門のそれを上まわり,かつスタッフ部門の過度に分析的・計量的手法の重視によって,組織の戦略実行力が低下してきたといわれ,〈分析麻痺症候群〉と揶揄(やゆ)されるようになっている。【野中 郁次郎】。…
※「分析麻痺症候群」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」