刷込み現象(読み)すりこみげんしょう

世界大百科事典(旧版)内の刷込み現象の言及

【記憶】より

イメージ知覚表象【滝浦 静雄】
[記憶の生理学]
 心理学的には,記憶は〈過去の経験を貯蔵あるいは保持し,なんらかの形で再びそれを再現する機能〉と定義され,記銘(ものを覚える過程),保持(記銘したことを保存する過程),想起(あとから思い出す過程で,再生と再認とがある)の三つの過程が含まれる。しかし,生理学的には,こうした意識体験の記憶よりも,広い範囲のものとして扱われ,鳥類の雛などにみられる刷込み現象や,体操などにおける練習による上達,さらに条件反射や条件行動における記憶も,意識体験における記憶と同じような内容のものとして考えられている。すなわち,記憶は生理学的には〈先行する体験に対応して起こる生物体内の変化〉として扱われ,研究されている。…

※「刷込み現象」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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