《刹那哲学の建設》(読み)せつなてつがくのけんせつ

世界大百科事典(旧版)内の《刹那哲学の建設》の言及

【岩野泡鳴】より

…一方,《放浪》の序文に始まる描写論を中心とした評論活動も活発で,田山花袋の平面描写に対置される一元描写論が有名である。刹那の生の充足を訴え,その思想の根幹をなすと認められる《神秘的半獣主義》(1906)から,独自の日本主義を唱えた《近代生活の解剖》《古神道大義》(以上1915),さらに《刹那哲学の建設》(1920)などにおよぶ仕事は,この個性的な,つねに話題を呼び褒貶(ほうへん)の渦中にあった作家の姿を,ビビッドに伝えている。刹那主義,生々発展主義をかかげた強烈な自我主張は,〈偉大なる馬鹿〉と言われつつも,個を抑圧した日本の近代を映し出す,合せ鏡のような役割を担ったものと言える。…

※「《刹那哲学の建設》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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