世界大百科事典(旧版)内の副交感神経系節後ニューロンの言及
【自律神経系】より
…すなわち,副交感神経系節前ニューロンの細胞体は,脳幹内における動眼神経副核,上および下唾液核,迷走神経背側核のいずれか,あるいは第2~4仙髄の高さの脊髄の内部に存在し,そこから出る神経突起が成人では約10cmから数十cmに至る長さの節前繊維をなす。一方,副交感神経系節後ニューロンの細胞体は,そのニューロンの支配下にある内臓諸器官の壁内もしくは近接部位に位置を占める副交感神経節の内部などに存在する関係上,節後繊維の長さは数mmからたかだか数cmでしかない。概算すれば,交感神経系における節前繊維と節後繊維の長さの比がおよそ1対10であるのに対して副交感神経系における対応値は10対1となり,きわめて対照的であることが明らかとなろう。…
※「副交感神経系節後ニューロン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」