劉天華(読み)りゅうてんか

世界大百科事典(旧版)内の劉天華の言及

【中国音楽】より

…大都市で洋楽教育が行われ,同時に流行音楽やジャズが欧米から入って,中国製洋楽歌謡がはやり,伝統音楽は圧倒されていった。この時期にあって,盲人音楽家の阿炳(あへい)で知られる華彦鈞(かげんきん)(1893‐1950)は,胡弓曲《二泉映月》,琵琶曲《大浪淘沙》などの名作を残し,劉天華(りゆうてんか)(1895‐1932)は洋楽的手法をとり入れ,胡弓曲《空山鳥語》《病中吟》,琵琶曲《歌華引》などで新技法を見せる一方,〈国楽改進社〉を結成し後進を指導し,《音楽雑誌》を出版して啓蒙活動にも努力した。これに対して,冼星海(しようせいかい),聶耳(じようじ)などの洋楽作曲家は,おのおの《黄河》や《前進歌》など,抗日戦争,革命のなかで,民衆のエネルギーを表現した。…

※「劉天華」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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