加判帳(読み)かはんちょう

世界大百科事典(旧版)内の加判帳の言及

【奥印帳】より

…江戸時代の村役人が作成・保管する公簿。農民が不動産を質入れ・売買するとき授受される証文には,名主の奥印ないし加判を必要としたが,名主がその際,後日の証拠として契約事項を摘記,あるいは証文の全文を控えておく帳面で,加判帳ともいう。地域によっては,田畑質地書入扣帳(ひかえちよう),田畑売買書留帳など,称呼は一定しないが,二重売り,二重担保の発生を防ぐ効果をもった。…

※「加判帳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

グレーゾーン解消制度

個々の企業が新事業を始める場合に、なんらかの規制に該当するかどうかを事前に確認できる制度。2014年(平成26)施行の産業競争力強化法に基づき導入された。企業ごとに事業所管省庁へ申請し、関係省庁と調整...

グレーゾーン解消制度の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android