精選版 日本国語大辞典 「加太神社」の意味・読み・例文・類語
かだ‐じんじゃ【加太神社】
- 和歌山市加太にある淡島神社の古称。
…淡島様という神は婦人病に効験があるとされ,少彦名(すくなびこな)命をまつる加太(かだ)神社(和歌山市)を淡島明神と称し各地に勧請してまつるという。一説に淡島様は住吉明神の妻神であったが帯下(たいげ)の病にかかり,熊野の淡島に流され,女の守り神になったともいう。…
…厄日と針の供養との結びつきについては定説がないが,古針を近くの淡島(あわしま)祠・堂へ納める例の多いことから,淡島信仰との結びつきが予想できる。淡島信仰の根拠地は女性に縁の深い和歌山市の加太神社で,この祭神を婆利塞女(頗梨采女)(はりさいによ)とする説があり,それを針に付会させて,江戸中期以降淡島願人という下級宗教者が説いて回ったと思われる。この説を各地の裁縫の師匠などが取り入れ,仕事を忌むべき日に針仕事を休んで淡島を信仰し,針の供養をしたのが,これの普及定着を促すことになったのであろう。…
※「加太神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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