労芸派(読み)ろうげいは

世界大百科事典(旧版)内の労芸派の言及

【文芸戦線】より

…25‐26年に葉山嘉樹《淫売婦》《セメント樽の中の手紙》,黒島伝治《銅貨二銭》,林房雄《林檎》,山田清三郎《幽霊読者》,青野《自然生長と目的意識》などが発表され,プロレタリア文学の新しい発展の中心となった。さらに27年には黒島《橇》,平林たい子《施療室にて》などの佳作がのったが,文学運動の四分五裂の抗争期をへてこの雑誌には社会民主主義の立場にたつ労農芸術家連盟の青野,前田河,葉山,平林らが残り,いわゆる〈労芸派〉〈文戦派〉の機関誌として,ナップ派の《戦旗》と鋭く対立した。31年《文戦》と改題,32年5月に労芸が解散して7月に廃刊となった。…

※「労芸派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」