労芸(読み)ろうげい

世界大百科事典(旧版)内の労芸の言及

【プロレタリア音楽】より

…また27年6月にはプロ芸から労農芸術家連盟(青野季吉,村山知義,蔵原惟人ら。略称〈労芸〉)が分裂,同年11月にはこの労芸から林房雄,蔵原惟人,山田清三郎らが脱退して前衛芸術家同盟を結成したが,この同盟にも音楽部が設立された。次いで28年3月,前記のプロ芸と前衛芸術家同盟が合同して,全日本無産者芸術連盟(略称〈ナップ〉)が結成され,その専門部の一つとして音楽部が設置された。…

【プロレタリア文学】より

…そこから小林多喜二の《一九二八年三月十五日》(1928)や中野重治の詩《雨の降る品川駅》(1929)や三好十郎の戯曲《疵だらけのお秋》(1928)などの緊張した美をふくむ革命文学を生みだすとともに,小林をはじめ佐多稲子,徳永直のようなすぐれた新人を輩出させた。これに対して青野らの《文芸戦線》を中心とする労農芸術家連盟(略称,労芸。文戦派)はしだいに色あせて見えるようになり,やがては実力派だった平林たい子,黒島伝治,細田民樹(1892‐1972)らが脱退し,その多くはナップに参加した。…

※「労芸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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